365 Days of Experiment

Miuko

↑なんかプロフィール画像が縦に伸びてるんですけど、どうやって直していいか分からなくてもう大変・・・少しずつ直していけるように頑張ります!!

← StarcrawlerのArrowの告発:The Growlersの性的不正行為

Burger Records所属アーティストの性的不正行為とレーベル廃業のニュースについて

前回の投稿ではBurger Recordsのニュースに対する反応、に対する自分の反応について書きましたが、今日はBurger Recordsのニュースそのものについて書きたいと思います。本当は同時に投稿したかったのですが、調べたり悩んだりで書くのに数日かかってしまいました・・・。

日本の音楽業界(というか日本の社会全体)も他人事ではないと思うので、以下長いですが書きます・・・

===ニュース概要===
米音楽レーベルBurger Recordsに所属する複数のバンドと、レーベルの創業者兼社長のLee Rickardが性的不正行為を行っていたという告発が7月10日前後からSNSで噴出。7月18日、レーベルは性的不正行為を一切容認しない旨を記したポリシーを発表。21日、Lee Rickardが退任し、共同創設者のSean Bohrmanが暫定社長に。その後、レーベルの女性スタッフを社長として再出発する予定でしたが、彼女が「現在の状況でレーベルの刷新・存続を自分が請け負うのは無理」と判断して辞退し、7月22日レーベルは完全に廃業されました。

===私の最初の反応===
ニュースを開くと、sexual misconduct、sexual assault、rape、statutory rape(後で詳述)などの文字が並んでいる。「あーーー最悪。」読んだ瞬間にインスタントに不快になりました。2〜3個記事を読んだけど、辛くて、記事以上のことはその時は調べなかった。だけどその後、もうとにかく悶々として、もう一回このニュースについて調べまくりました。

===改めて告発の内容を洗いざらい調べてみた===
告発はすべてInstagramやtwitterなどのSNSに個人が投稿したものなので、調べるのにすごく苦労しました。。今でも全部を見れたかどうかは分からないです。

以下、私が調べた範囲での主な告発の内容です。<>内はバンド/アーティスト名です。
少し長くなりますが、多分、告発内容を読んでいただくのが一番今回の件の全貌が分かりやすいと思うので、羅列します(全部ではないです)。

※Burger Recordsの創設者Lee Rickardに対する告発もあって(source)、だから退任したはずなのに、どれだけ探しても私は元の告発を見つけることができませんでした・・・。なんで?誰か見かけた人がいたら教えてください。

※告発にはstatutory rapeのケースも多く含まれます。statutory rapeは日本語だと「法定強姦」と訳されています。アメリカでは未成年(正確にはAge of Consent=18歳未満)と性交渉を行うことがstatutory rapeと呼ばれ、基本的にNGになっています。wikiではstatutory rapeはnonforcible、すなわち力づくではない性交渉とされています。(たぶん、力づくで性交渉した場合はrapeに分類されるからでしょうか。)
(ただ、12歳〜18歳までの未成年と性交渉を行うことそのものは違法ではなく、状況によるなど、法律上の扱いはもっと勉強しないと分からなそうでした。wiki置いておきます。日本語wikiリンク  英語wikiリンク

以下、告発内容。

<The Buttertones>
(1) バンドCherry GlazerrのフロントマンClementine Creevyによる告発。Clementineが14歳のころ、The Buttertonesの元メンバーSean Redman(当時20歳)と付き合い出した。Clementineは心の準備ができていなかったけれど、性交渉に至った。避妊具をつけなかったため、HPVをうつされた。付き合っていた期間中、Seanは感情が不安定で傷つくことをたくさんされた。(source)
HPV:ヒトパピローマウイルス。一生のうちに女性の80%、男性の90%が接触するウイルス。ほとんどの人は体外に排出できるが、10%の人はこれを排出できず、子宮頚がんの原因となる。

(2) 匿名女性による告発。LAの友達の家に数日間滞在した。インスタグラムでLAにいることを投稿したら、Sean Redmanから「一緒に遊ぼう。散歩しよう」とメッセージがきた。好きなバンドの人と遊べるのが嬉しくて会った。人気のない丘を散歩して、ある場所でSeanが「ここで星を見よう」と言ってブランケットを敷いた。不安になってきて、早く帰りたい雰囲気を出すために何回も携帯で時間を確認するそぶりを見せたりしたけど、そのサインに気づいてもらえなかった。知らない土地で一人で置き去りにされるのが怖くて、それ以上はっきりと意思表示できなくて、結局性交渉に至った。そのあと、SeanがHPVを持っていること、彼女がいたことを知った。レイプとまでは言わないけど、HPVを移されることにも、彼女がいる人と性交渉をすることにも同意した覚えはない。(source) 

(3) The AquadollsのボーカルMelissa Brooksによる告発。The ButtertonesメンバーのRichard Araizaと合意の上で性交渉を始めたけれど、Richardが首を強く噛みだしたので「痛いからやめて」と伝えた。Richardは笑って噛み続けた。上から押さえつけられる格好で性交渉は進み、何も感じなくなった。翌朝、携帯のカメラで自分の顔を見たら泣いたあとでメイクがぐちゃぐちゃ、首にはたくさんのキスマークがついていた。呆然としていたら、Richardがシャワーから出てきて、「レコーディングに行かないといけないから、そろそろ帰って」と言って、ドアまで連れて行かれた。その日、Richardからインスタでアンフォローされた。人とシェアするようなことではないと思って黙っていたけど、ずっと苦しかった。(source

<The Growlers>
以下3件、すべて匿名女性による告発。(source
(1) インタビューに行ったら、シャツを脱ぐように求められた。
(2) 15歳のとき、胸を見せればライブを無料で見せてやると言われた。
(3) ある日、ギタリストのMatt Taylorと良い感じになった。二人とも避妊具を持っていなかったので、これ以上の性行為は嫌だと伝えたけど、Mattはそれを無視して性交渉に及んだ。後日もう一回、同意の上で、避妊具をつけた上で性交渉したけれど、Mattがその途中で避妊具を外した。(rapeとして告発されているのは、この件です。)
(4) ※8/1追記。===StarcrawlerボーカルArrow De Wildeによる告発。
この半年間、The Growlersとのツアーで起きた出来事についてずっと悩んでいた。最近の一連の告発は私に希望を与えてくれたけど、その告発が否定されたり「そういう古い文化だから」と言って片付けられているのを見て、自分もつい最近起きた出来事をシェアすべきだと感じた。
今年1月にThe Growlersと2週間のオーストラリアツアーをした。年上の経験豊富なバンドとツアーできるのは心強かったし、すごく気が合ったのでツアーの終わりの方は一つの家族みたいに感じ始めていた。
だけど、ツアーの最後の方に行ったメルボルンのライブで、ある出来事が起こった。その日のライブは、最後の曲はメンバーが演奏を続ける中、私だけが先にステージからいなくなる演出だった。ステージから下がって控え室に行き、汗と血糊まみれの状態でソファーに倒れ込んだ。すると突然、救急隊員の格好をした男性が控え室に入ってきた。血糊を本物の血と勘違いして、会場が救急隊員を控え室に送ってくることがよくあるので最初はそれだと思ったのだけど、突然音楽がかかって救急隊員が服を脱ぎ始めた。そのとき、その人はストリッパーなんだと分かった。最初は面白い冗談だと思ったので笑った。
バンドメンバーが演奏を終えて控え室に入ってこようとしたけど入れなかった(あとで分かったことだけど、ドアがロックされてた)。マッチョなストリッパーが私をつかんで椅子に座らせて、ラップダンスを始めた。全然終わらないのでどんどん嫌な気持ちになっていった。立ち上がろうとすると、椅子に押し戻された。ストリッパーが服を次々脱いでいって、下着一枚になった時に、次に何が起ころうとしてるか分かったので、目を閉じて顔を両手で覆った。
体を押さえつけられたまま、裸の性器と睾丸が自分の顔と胸に擦り付けられるのを感じた。パニックになった。その間、The Growlersのメンバーは周りに立って笑いながらビデオを撮っていた。終わったら速攻でトイレに行って泣き、性器を擦り付けられた顔を洗った。その間もThe Growlersのメンバーはビデオを見返しながら、私がいかに「ショックを受けた」表情をしてるか話して笑っていた。あとで、これを仕組んだのは(The Growlersボーカルの)Brooksだと分かった。
他の女性たちが何年も前のことを告発しているのを見て、The Growlersがまだ同じような振る舞いをしていることを知って欲しくてこれを書いた。これが高校ドラマだったら彼らは「いじめっ子」でしかないけど、バンドだからっていうだけで「ロックンロール」で片付けられる。他のサバイバーの女性たちの経験とは少し異なる話だけど、彼らの女性に対する尊敬のなさはパターン化しているように思う。こんなことが続いていていいはずがない。(source)

※これに対して、The GrowlersのBrooksがステートメントを発表。恋人、ジャーナリスト、友人、ファンに対する自分たちの不適切な行いについて謝罪。上記の件について、Arrowに謝罪。自身はこれからカウンセラーを探して自分の不適切な行いを克服していけるよう取り組むこと、ギタリストのMattはバンドから暫定的に脱退し、個別に弁護士を雇って対応していくこと(Mattは自身に対する告発内容をすべて否定している)、バンドとしては複数の女性被害者支援団体に寄付を行っていくことを表明。(source)
===

<SWMRS>
(1) The RegrettesのボーカルLydia Nightによる告発。Lydiaが16歳の頃から、SWMRSのドラマーのJoey Armstrong(Green Dayのフロントマンの息子。当時22歳)と付き合い始め、18歳になる直前で別れた。二人のバンドは何回か一緒にツアーもした。年齢的に問題なので、二人が付き合っていることは内緒にしてくれ、とJoeyから頼まれ、Lydiaはその通りにして友だちにも親にも言わなかった。二人が付き合っている期間中、Joeyは「18歳になるまで性交渉は待とう」と言っていたけれど、それまでに至らない性行為は何回も求められて、それが心地悪くて深く傷ついた。嫌だというと、笑ってあしらわれた。ツアーに関して「僕のバンドがヘッドライナーなんだから君はいうこと聞かなきゃね」というようなことを冗談で何回も言われた。別れてから1年以上たった去年12月、傷ついたことをJoeyに改めて伝えたところ、謝ってもらえた。しかし、今回のBurger Recordsの一件を受けてSWMRSが出したステートメントがあまりにも「偽善的」だったので、ショックを受けて、今回の告発に至った。(source)

<The Frights>
(1) 16歳の頃、The Frightsのライブに行った。バンドのバンに呼ばれて、大麻を一緒に吸った。その時Mikey Carnevale(当時20代)に体を触られて、最終的にはオーラルセックスを強要された。その時はよく分からなかったけど、年をとるにつれて、「あれはレイプだったんじゃないか」と思って嫌な気持ちになった。バンドがどんどん有名になっていくのも、苦々しい気持ちで見ていた。(source)

※その後、Mikeyから告発者に連絡をとり謝罪。二人は一緒にジョイントステートメントを出しました。
Mikey(要約)
「自分の立場を利用して、女の子と性行為を行なっていた19〜20歳の頃の自分を本当に恥ずかしく思う。告発者であるClaireに連絡をとって、どうやったら自分の間違いを正せるか聞いた。その会話に応じてくれて本当に感謝している。色々と話し合った結果、最終的にはジョイントステートメントを出すことになった。ちなみに、これはバンドを守りたいとかそういうこととは一切関係ない。失望させたいろんな人には本当に申し訳ない。けど、自分が他の同じような立場の男性の良い例になることを祈っている。バンドマンなら、ライブをして、友達と楽しんで、そのまんま帰れ。本当にごめんなさい」
Claire(要約)
「サポートしてくれた皆さん、ありがとう。”強要された”という言葉づかいは、正確な表現じゃなかったと思う。だけど、心地悪かったのも事実。Mikeyやバンドのキャリアを終わらせたかったわけではなく、過去にきちんと責任をとってほしかっただけ。私もMikeyも2015年当時は若かったけれど、そこから二人とも大きく成長した。そのことを理解した上で、前に進んでいければと思う」


===Burger Recordsが問題視されている点===
Burger Recordsは、バンドに所属する成人男性が 10代の女性ファンを性的に利用すること(= statutory rape)を黙認していたとして批判されています。また、backroomと呼ばれるレーベルの倉庫的な場所でそういうことが行われていたという告発もあったそうです(オリジナルソースは見つけられず)。Burger Recordsを創設した当時、創設者のSeanもLeeもお金がなかったので、そのbackroomに寝泊まりしていて、その後、backroomは人に貸し出されたりしていたのだけど、バンドメンバーなら簡単に出入りできて、そこでビールを飲んだり・・・ベッドや布団もあったので、そこで10代の女の子に対する性的不正行為があったようです。創設者のSeanやLeeがこのことをどこまで認識していたかは不明です。

Sourceは、こちらのアメリカのインディーミュージシャンのThe Psychedelic Cherryさんのビデオ。



===このニュースの複雑な点===
改めて告発内容について調べまくって、すごくモヤモヤしてしまった。告発している女性たちが感じてきたであろう苦しさや痛みはすごく分かる。sexual misconduct、sexual assault、rape、statutory rapeなどのニュースの文字を見て想像していた事象よりも、もっと微妙なラインのケースが多くて、だからこそ思ったよりもはるかに根が深く、範囲の広い話な気がして、すごく考え込んでしまった。

今回の件は、「度し難いクズ野郎ども」がいた、というシンプルな話で片付けられないように思うのです。

  • Statutory rapeについて。確かに女性側は10代だったけど、男性側も当時20歳そこそこであったケースもあること。
  • 極悪とまでは言いがたいかもしれない青年たちが、女性を深く傷つける行為を行ってしまっていたこと。
  • 明らかにstatutory rapeをしていたけれど今も容認されているアーティスト(例えばMick Jaguar、Iggy Pop、David Bowieなど(source))とBurger Recordsのアーティストたち、何が違うのか?
  • ほとんどの場合、女性がはっきり抵抗したわけではないけど、わけが分からないうちに自分の意に反することが行われてしまったとか、怖くて空気を読んでるうちにやられてしまったとかいうケースが多いこと・・・むしろ最初は喜んで遊んだり、あるいはキスしたりしていたけど、そのあと結果として自分の望まないことをされて、理由は何であれその時点ではっきりと意思表示できなくて、結果深く傷ついているということ。
  • おそらく男性側は軽い出来事としてもしかしたら覚えてもいないかもしれないけど(実際のところは本人に聞いてみないと分からないが)、女性側は何年も引きずっていて、嫌な気分を味わっているという、そのインバランス。
  • 創業者たちがどの程度ファンの搾取を認識していたか、あるいは意図的に隠蔽していたか、今のところ分からないこと・・すなわち、彼らの「クソ人間度」はあくまで今は闇の中であること。
  • そんな中で、インディーミュージック界に大きな影響を与えてきたレーベルが、告発からたった10日ほどの間に廃業に追い込まれ、この世から完全に消滅したこと。

・・・その何もかもが、すごく、すごく、モヤモヤしないだろうか??

そして、告発内容を見る限り、これってBurger Recordsに限った話でも、音楽業界に限った話でも、アメリカに限った話でもないですよね。ある意味、現代では世界中に溢れている「よくある酷い話」です。一人の女性としても、音楽関係者としても、まったく人ごとと思えません・・。


===今回の一連の告発が発する、ごくシンプルなメッセージ===
内容は様々だけど、告発した女性たちが伝えたいメッセージはただ一つ、シンプルに「女性をもっと大事にしてくれや」ということではないでしょうか。

女性に対する雑な扱いや、性的に利用したことの影響や結果を、女性だけが何年も引きずっていて、当の傷つけた本人は気にもかけてない・・・そのことに怒っている女性たちが声をあげた、ということですよね。

そして、今回告発されたような出来事って、本人たちが深く傷ついているにもかかわらず、従来的には、男性の責任は不問のまま「そんな男に引っかかるなんてバカだね」って一笑に付されてきたようなことじゃないでしょうか。こうして連帯して一気に噴出するまで、rapeという過激な言葉を使って訴えるまで、そしてレーベルが一つ潰れるという事態になるまで、傷ついた少女たちの声が真剣に聞かれることはなかったというのが、現代社会の情けない実情だと思います。


===何故こんなことが起きるのか、、、現代社会における性の歪み===
完全なサイコパスとまでは言い切れないかもしれない青年が女性を大切に扱えず性的に搾取してしまうこと・・・そして、一部のケースにおいては女性が自分を大切にしきれなくていったんは自分を性的に差し出してしまっている部分もあること・・・もちろん本人の性質もある程度あるかもしれないけど、これらのことには、社会全体が発しているメッセージが大いに影響しているように、私には思えてしまうのですが、どう思いますか??

伝統的なロックンロールの文化は女性を性的に利用することを容認してきたし、ロックに限らず今のポップミュージックでもそういう風潮がなくはない。そういった文化が、男性ミュージシャンたちに告発内容のような振る舞いをすることが「OKだ」と子どもの頃から勘違いさせたかもしれないことは、想像に難くありません。

それだけでなく、もっと広い社会全般においても、現代社会における「性」のあり方って、だいぶ歪んでないでしょうか?
男性の性欲は強い欲望で、御し難いものであるっていうような認識が暗黙のうちに形成されてきた気がするけど、それって本当に真実でしょうか?クイックに金を稼ぎたい人たちや組織に、過剰に欲望を「煽られてきた」ところがないでしょうか?

日本でも青年漫画に漏れなくついているグラビア写真、女性を乱暴に扱うポルノ、堂々と営業している風俗店・・・そういうものすべてを通して、性は消費するものであり、(主に男性の)欲望を一方的に満たすものなんだというメッセージが、世の中に過剰に溢れていないでしょうか?その一方で、性行為はお互いの合意の上で相手と一緒に作り上げる大切な経験なんだ(←この認識大事だと思うので赤字にしときますw)、という、性に関するポジティブで平和的で調和的なメッセージを発信するメディアや教育はほとんどないのが現状ではないでしょうか?

私は特にポルノに関しては物申したい(&質問したい)。避妊具なしで性交渉することに興奮を覚えるように、ある意味「洗脳」するようなポルノが多く出回っていませんか?女性を大切に扱っているポルノと、女性を乱暴に扱っているポルノ、もしかして後者の方が圧倒的に割合が高くないですか?そして女性を雑に扱うポルノを見て、青少年が「多少乱暴にされた方が女性も興奮するんだ」みたいな誤解をしている可能性、ありませんか?100%ファンタジーだって、みんな分かっているものでしょうか?その辺、どうでしょう??

一方で、(主に女性の)性が消費されていく文化を目にし続けている少女たちが、自分は性を切り売りしないと愛されない・認められないと勘違いしてしまっても、無理からぬことではないでしょうか。すごく悲しいけど。ここ数年で変わってきているけれど、女性に対して「自分を大切にしよう」というメッセージはまだまだ足りないように思う。電車に乗っても、YouTubeを見ても、ウェブサイトの広告を見ても、痩身、脱毛、豊胸・・・といった、現代で魅力的とされているスタンダードに合わせて自分の性的魅力を高めるよう、女性を煽るような広告ばっかりです。そんなスタンダード追う必要なんかないし、自分の性を切り売りする必要なんかない、あなたはそのままで素晴らしいから自分を大切にしようっていうメッセージが少なすぎる。

すなわち、私の考えたことはこうです:クイックに金を稼ぎたい人たちのおかげで、現代の性のあり方はひどく歪められてないだろうか??それが今回の告発内容のような振る舞いに繋がった部分はないだろうか??また、このような歪みのせいで女性(そして、もしかしたら男性も)の心や魂、自尊心は、ひどく傷つけられてきたのではないでしょうか??
どうでしょう、、考えすぎ?


===今後、こういうことを減らすにはどうすればいいのか===
一気に解決するのは難しいと思いますが、私が思うことをいくつか挙げます。すごく反感を買いそうな内容もあるかもしれないですが、今回の件で色々考えて、こういうことが必要なんじゃないかなと思いました。

(1) 音楽業界において性の搾取を美化(glorify)する文化を捨てていく・・。

(2) 爆弾すいませんが、ポルノにおける表現はやっぱりある程度規制すべきなんじゃないかと私は思います(今ってたぶん何の規制もないですよね?)。レイプ、暴力、暴言、乱雑な扱いや表現を含むポルノ、避妊具をつけていないポルノは禁止にすべきじゃないでしょうか。特に、インターネットで青少年も簡単にアクセスできることを考えると。

(3) 性教育の改革。今の学校での性教育ってどんな感じか分からないのですが、私が子どもの頃はほぼほぼ生物学的なことしか習わなかったです・・・。それ以外に、ポルノは完全なフィクションであること、避妊の重要性、同意をはっきり得ることの重要性、力のある立場になった場合に気をつけるべきこと、(あってはならないことですが)万が一、性犯罪の被害にあってしまった場合の対処法や相談先についても、教える必要があるのではと思います。

(4) 学校・家庭以外の安全な少年少女の居場所を確保する。今、学校のカウンセリングのシステムとかどうなっているかよく知らないのですが、学校に馴染めず、家庭でも孤独感を抱えているような少年少女が、なんでも匿名で話したり頼ったりできる安全な場も必要な気がします。どうやって作っていったらいいのかわからないですが・・・

(5) 音楽シーンの中に成人が未成年を守る文化を根付かせる。ライブハウスなどの場で、未成年にお酒を飲ませないのはもちろんのこと、いろんな面で未成年者の安全を確保していく意識を成人が持つことは大事だなと思いました。

(6) 女性の意識の変革。女性に対して自分を大切にすることの重要性を伝えていく。ここ数年、盛んになってきていると思いますが、もっと浸透させる必要がありますね。

(7) 性交渉に当たってはっきりと同意を得る文化を根付かせていく。これまでの文化とは異なると思うのですが、やっぱり重要かと・・・。
なぜかというと、女性はそういうつもりがなかったのに性的な行為が始まってしまったときに、怖くて嫌だと言い出せないことが多いからです。男性からしたら「いやいや、言えばいいやん」と思うかもしれませんが、自分がそんなつもりがなかったのに性的な雰囲気になってしまった・・・それ自体は単純なサインの読み違えやミスコミュニケーションだったかもしれなくても、女性からしたらその時点で「自分のこの人に対する理解が間違ってた→この人のことが分からない→抵抗したら暴力を振るわれるかもしれない→怖い」となってしまって、言えなくなるのです。自分より背が低くても、いわゆるマッチョじゃなくても、関係ないです。女性ならよほど特別な訓練を受けてない限り、男性の方が体格が自分と変わらなかったり多少小さかったとしても力で勝てないことに気づいてますから。
そして、女性の方も、善良な男性を意図せぬ加害者にしてしまわないために、自分がしたくないときは相手に気を使ったりせずにはっきりと断ることを根付かせていく必要がありますね。あと、自分からのときもちゃんと同意を取ること。
そしてはっきりと同意を得ようとした結果、お互いにサインの読み違えがあったことが判明した場合は、さらりと流していける文化ができるといいですね・・・サラ〜


===Burger Recordsは本当に閉鎖されなければならなかったのか===
基本的に世の中では、犯罪の度合いに応じた罰や責任の取り方をするルールになっていると思いますが、今回はレーベルの関与度が不明なので、本当に閉鎖が妥当だったのか正直よく分からないです・・・(また、どういう経緯で閉鎖を決めたのかは、内部の人たちにしか分からないことですが)。

ただ、時代の流れ上、避けられないことだったのかなと思います。この後もおそらく似たような告発がまだまだ続くだろうし、そうなったときにそれらのレーベルが全部解体するかは分からないという意味でフェアかは私には正直分からないですが(おそらく、そういうのを全部解体したら音楽業界にはごく少数のマニアックなレーベルしか残らないと思う・・それだけ、音楽業界では性の搾取が放置されてきました)・・・でも、やはり音楽業界において放置されてきた女性に対する残酷さは、どこかで向き合って乗り越えていかないといけないものだと思うので、その一過程として一つのレーベルが潰れてしまったのは、仕方のないことだと私個人は思っています。(色々考えてしまってモヤモヤはしてますが。)

===ノスタルジーを捨てて、前に進むしかない===
Burger Recordsのファンも多いと思うし、いわゆるロックのファンも世の中にはたくさんいると思います。性犯罪には反対でも、大好きなものが瓦解していくのを見るのが辛い人もいると思います。それは悲しいなら悲しんでいてもいいと私個人は思うし、前回のポストで書いたように自分にとって大切な音楽なら個人的に聴き続けても良いかもしれないとも思います。

今は複雑な気持ちの人も多くいるかと思いますが、こういった微妙に放置されてきた闇が表に出てきて、それに取り組む機会が与えられているというのは、人類としては前進している気がする・・・というか避けられなかったことだと思います(色々キツいですが)。

今回、告発を受けたアーティストたちが(告発の内容が真実なら)、きちんと謝罪し、責任を取り、良い例を作っていってくれることを望みます。

そして、告発した側の女性がなんらかのクロージャーを得て、必要な助けを得て傷から立ち直っていけることを祈ってます。

最後に、これからまだまだ悩まさせられる事案が続く気がしますが、これが男性と女性が一緒にこれまで放置されてきた性の歪みや不均衡、問題を乗り越えていける期間になればいいなと個人的に願っています。

2020年・・・人類はこれまで放置してきた問題に色々向き合わされている気がしますね。休みつつ、がんばりましょー・・・(明日からユルいブログに戻ります。)
Burger Recordsの件に関するツイートについて →

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