365 Days of Experiment

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音楽、料理、生活、創造に関するブログです。ユルブログです。ゆっくりしていってください。

← Burger Records所属アーティストの性的不正行為とレーベル廃業のニュースについて

Burger Recordsの件に関するツイートについて

Burger Recordsのニュースと、それに対するwarszawaさんの反応(に対する自分の反応)について昨日からずっと悶々と悩んでました。

===経緯===
米音楽レーベルのBurger Recordsに所属する複数のバンド/アーティストの性的不正行為の告発が7月中旬からSNSで噴出。一連の告発を受けて、同レーベルは一時は女性スタッフを新社長として再出発する予定でした(が、その後、その女性スタッフが「現在の状況で自分にはレーベルを刷新して存続させるのは無理」と判断して辞退。Burger Recordsは完全に廃業することになりました)。

このニュースに対して、インディー/音楽ファン界隈でリスペクトを集めている元レコ屋さんのオーナーであるwarszawaさんがtwitterで「こいつらが悪いのは当たり前なんだけど、クズだから出せていた「音」ってあった」「今後の音楽が、より安全でさらに女性アーティスト中心になって行くのかなと思うと、なんかつまんねーなと思うところもある」と発言し、プチ炎上・・・

私も普段は炎上系ツイートは徹底してスルーするようにしてるのですが、今回ばかりは”看過できず”引用ツイートの形で「吐きそう。女性の苦痛の上にあぐらを書くような音楽や考え方は要らない、すべて滅びろ。」と発言しました。

でも、その後本当に自分の発言は正しかったのだろうかと思って、ずっと悶々と悩んでました。


===性と性犯罪に関する私の認識===
言うまでもなく「性」は本当にデリケートな問題です・・・性交渉は合意のもとに行われれば素晴らしい経験になり得るのと同時に、合意のないまま暴力的で一方的な方法や搾取するような方法で行われれば、肉体的苦痛はもちろんのこと、人の尊厳を深く傷つけ、精神を根本から破壊する行為になりかねないと思ってます。暴力的な性犯罪に遭われた方たちの苦痛を思うと、本当に心が痛いです。


===私が受けてきた性犯罪===
バックグラウンドを理解してもらうために、私が受けてきた性犯罪について書きます。
私は幸い命に関わるような深刻な犯罪に遭ったことはありませんが、「軽微な」性犯罪や後から考えたら青ざめるような行為には、子どもの頃から何回もあってきました。

小学生の頃、通学路に裸にコートを着たおっさんがいて(フィクションじゃなく、まじで存在するのです)、前を通ると全裸を見せつけられました。変人を刺激するのが怖くて、友だちと無言で走って通り過ぎました。一度や二度じゃないです。

(※グロ注意)これも小学生の頃、友だちと公園で遊んでいたら、男性が近づいてきていわゆるエロ本を見せられました。私は当時、自分が見せられているものが何なのか全く理解できなかったけど、そのあと何年も経ってから、女性の裸体に精液が撒かれているものだったのだと理解しました。そのおっさんは優しく穏やかな口調で「女性は気持ちよくなるとこういう白い液が出るんだよ、きれいでしょ?うちに来たら、もっときれいなのいっぱい見せてあげる。うちに来る?」と言った。(今思い出しても吐きそうです。)もちろんマジで意味不明だと思ったし、特にきれいだとも思わなかったので「いいです」と断った。おっさんは静かに立ち去ったけど、思い出してもゾッとする。

中学は海外で過ごして、高校で日本に帰ってくると、通学の電車の中でしょっちゅう痴漢にあいました。尻を触られたり、何回払いのけても足の間に通勤カバンをしつこく挟んでくるやつとかもいた(盗撮されていたのかもと思う)。通学している期間はもちろん毎月経験したし、月1回なんてペースじゃない。もちろん心底腹を立てていたけど、あまりにもしょっちゅうあるので、男性とはこういうものなのか、と心が荒みました。

渋谷に遊びに行けば、白昼堂々「AV出ませんか」だの、援助交際しませんか?的なのを匂わせる男が寄ってきました。全部心を無にして無視。

大学生の時は、バイト帰りに夜道を知らない男性につけられ(何回細かい道を曲がってもついてくるとか、気持ち悪いくらいぴったり後ろをついてくるとか)、小走りで逃げながら携帯で警察に通報したことも3回ほどありました。

(※これもグロ注意)大学生時代に営業のバイトをしてた頃、青梅線の人気のない駅で電車を待っていたら、駅のフェンス越しに、私が立っている真後ろに車を駐車した奴がいた。窓が下がるウィーンっていう音がしたから、なんか気味が悪いなと思って後ろを振り向いたら、性器丸出しで自慰行為をしてらした。動揺してとりあえずそいつの視界に入らない位置(プラットフォームの中の)に逃げた。作り話ではないですよ。

20代も半ばを過ぎると貫禄が出てきたのか笑、あるいは楽器を持ってるいでたちが強そうに見えたのか、ぱたりとそういうことが起きなくなった(男性に変な絡み方をされる時はあるけど、触られるのはなくなった。)けど、それまでのこれらの経験・・・

これは全部、私がフツーに生活する中で起こったことです。私はフツーに小学校に通学し、フツーに公園で友だちと遊び、フツーに高校に電車通学し、フツーに渋谷に映画を見に行き、フツーにバイトして、フツーに電車を待ってたただけです。

フツーに生活してるだけで、これだけの性犯罪(&性犯罪もどき)に遭う。こんなにザラに性犯罪者が溢れてる。そういう経験を通ってきた自分にとって、レイプをはじめとする凄惨な性犯罪も「ごく稀に遠くの誰かに起こること」ではなくて、「いつ自分に降りかかってもおかしくないこと」であると強烈に刻まれました。

その漠然とした、けど現実的な恐怖感は、痴漢に合わなくなって何年も経った今でもずっとあって、拭えないです。長年の蓄積の”おかげ”で。


===改めて、warszawaさんの発言に対する自分の反応について===
普段は私は炎上ツイートには絡みません。個人を「吊るす」のも自分のポリシーに合いません。なのにそういうことをしてしまったんじゃないかと思って、昨日からすごく悩みました。

自分の反応についてよく考えて、私はwarszawaさんというインディー・音楽コミュニティ界隈の、いわば「近い」人が性犯罪を容認するとも取れる(そこがメインのポイントじゃなかったとしても)発言をしたことが、心底怖くて、自分の中の「自衛スイッチ」が入って、引用ツイートの形で強い言葉で発言したんだなと思った。warszawaさんに対してだけじゃなくて、音楽業界全体に対するメッセージ・・・自分と他の女性の安全を確保したい衝動からした。

けど、もし友だちが同レベルの失言をしたときに、自分はこんな風に反応しただろうかと思った。たぶん、拡散する形は取らずに直接リプライで「それはちょっとおかしいやろ」って言ったと思う。たくさんの知らない人に「晒す」形でリツイートされて、きっと怖かっただろうな、と考えてしまった。友だちに対してやったであろうことを、単にすればよかったんじゃないかと思って悩んだ(知らない人に直リプでたしなめられるのもなかなか怖いと思うが)。でも今もどうしたらよかったか分からない。

warszawaさん、一人の人間として、私が昨日の発言について傷ついたことは事実ですが、もし、それに対する私の反応がwarszawaさんを深く傷つけてしまっていたら、ごめんなさい。私が言いたかったのは、↓です。考えてみてください。


===私が音楽業界の男性に望むこと===
以下は、warszawaさんだけでなく、音楽業界の男性に、私が一個人として望むことです。

まず、(もしまだ知らなかったら)世の中には深刻な性犯罪に遭って深く傷ついている人がいるのはもちろんのこと、何回も軽微な性犯罪に晒されて恐怖心を植え付けられてる女性はザラに・・・ほんっっっっっとーーーーにザラにいることを知っててください。
子どもの頃から性の欲望の対象にされたことがありますか?知らない大人、自分より力の強い大人に何回も体や局部をペタペタ触られたこと、ありますか?あるなら、分かってもらえると思います。なかったら、そういう人がたくさんいるって知識として知っててください。

そういう経験を通ってきた人が、性犯罪を容認するとも取れる発言を見たときに、どんな気分になるか考えてみてください。性犯罪に対してはゼロトレランスの方向でお願いします。

長年蓄積した心の荒むような出来事から、深刻な性犯罪が明日は自分に降りかかるんじゃないかっていう常にあるマイルドな恐怖心から、今でも子供や若い女性が性犯罪に遭ってるんじゃないかっていう心配から、もう解放されたいです。安心して生きてたいです。「安全」、いいじゃないすか、欲しいです。安全感じさせてください。

音楽について。性犯罪を犯さないと出せない「音」があるなら、今後そんな音はなくなっていく方向でお願いします。私は音ってそういうもんじゃないと思ってます。今回問題になっているバンドの音楽でも、もし自分にとって本当に大切な音楽なら、個人としてこれからも聞いてても別にいいのかもしれないとは思います(Burger Recordsのバンドに限らず、Michael Jacksonみたいな大御所のchild abuseの案件も真相は闇の中だし、David Bowieだって明らかにstatutory rapeに当たることはしてた)。だけど、その音がクソみたいなことをしてたからこそ出せた音みたいにするのはやめて欲しい。アーティスティックな成果の切り離せない一面みたいにして容認するのはやめて欲しい。そうじゃないと私は信じたいし、もしそうならそんなアートも音もいらないし、なくなって構わない。そう思う自分はナイーブでしょーか。


言いたいこと散々言ってしまったけど、最後に・・・実は同時に、私はお礼を伝えたい男性もたくさんいます。
散々痴漢にあっていた高校生の頃は「男なんてみんなこんなもんか」と思って心が荒んでいたのですが、そのあと大人になってから、性犯罪に本気で怒ってくれたり、他人の痛みに共感してくれる男性もたくさんいるんだっていうことを知りました。当たり前なのかもしれないですが、昔は本当に知らなかったです。そういう男性もいるんだなって感じたり目にしたりするたびに、心が救われます。ありがとう。


そして、、、もし、性犯罪はダメだとは思うけど本気では怒れないとか、あるいは自分の中にそういう暴力性があるのを感じるから否定しきれない・・・と思われる方がいたら、どうすれば傷つく人を減らしていけるか、是非一緒に考えて欲しい。もう私は暴力的な性行為をする人の気持ちや思考回路が本当に分からないので、どうしたらいいか分かんないんすよ、ほんと・・。


以上です。
Burger Recordsの一連のsexual misconductの件そのものについては、調べれば調べるほど考えが煮詰まって頭が爆発しそうなので、また別のポストで書きます(沈)。
重い投稿、失礼しました。

性に関して深く傷ついたすべての人たちが(男性も女性も)癒しを見つけられることを祈っています。

サンキャッチャーで遊びました →

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